■フィルム施行に伴うご確認事項

• イノゼテックは他社製フィルムと比較して圧倒的な光沢を持ったフィルムです。そのため塗装のような仕上がりを得ることができます。しかしデメリットもあります。フィルムという塗装とは異なる選択という点を含めてラッピングを選択していただければ幸いです。

• ラッピングは塗装とは異なります。そのため塗装とは同じように扱えないラッピング特有の注意事項などがあります。以下、ご確認ください。
• 洗車は手洗い洗車が基本となります。
• フィルム表面は塗装膜と比較すると柔らかく、傷に対してデリケートです。
• フィルムは施工の特性上、端部（エッヂ）や重なりが露出します。そういった箇所かは洗車などでの剥がれの原因になるため端部に沿ってタオルやスポンジを当ててください。またがるようにタオルやスポンジを当てる、高圧洗浄機の水圧を当てるなどの行為は剥がれの原因になります。
• 鳥のフン、虫、酸性雨、洗車のシャンプーなどがフィルム状に付着した状態で乾燥するとシミの原因となります。
• ボディ表面が暖かい状態でカーシャンプーを使用するとシミになる場合があります。放水などで表面を冷ましてから洗車を行ってください。
• 洗車後はスプレーワックスの使用を推奨します。
• 飛び石に対しては塗膜よりも弱く、フィルムに傷やめくれが生じることがあります。
• フィルムは塗装よりも耐久性が劣ります。メーカーや色によって耐候年数は異なりますが1年から最大3年程度となります。その間、フィルムは太陽や熱の影響で退色や光沢感を失っていきます。
• 施行には細心の注意を払いますが、日本の四季や昼夜の温度変化によりフィルムも収縮を繰り返すため施行後に部分的に浮きや剥がれが生じる場合があり、メンテナンスが必要となります。
• パーツの脱着を行って施工を行う方法の場合、フィルムを施工してパーツを戻すとフィルムの厚み分の誤差が生じるため組み込みや走行時のボディの動きによってフィルムに負荷がかかりめくれやヨレが生じる場合があります。
• 樹脂製の未塗装パーツや艶消しパーツに対してはフィルムの定着力が十分に発揮されず、剥がれやすくなります。また下地処理においてコンパウンドやアルコールを使用することで光沢感や質感に変化が生じる場合があります。

 
■イノゼテック特有の確認事項

• イノゼテックは他社製のフィルムと比較して圧倒的な光沢を持つフィルムです。そのため傷に対して他社製品よりもデリケートになります。屋外保管や洗車をあまりできない環境での使用はお勧めできません。
• また光沢感を最大限に引き出すため特殊な粘着層設計がされているため、フィルムには安定期があります。これは温度変化によりフィルムが安定する現象で、その間はフィルム表面に細かな凹凸が生じることがあります。これはエンジンフードやルーフなど熱の加わりやすい場所に生じやすくなります。季節や気温にもよりますが安定まで2ヶ月程度を要する場合があります。

 
■研磨

• イノゼテックはポリッシングが可能です。ダブルアクションポリッシャーを低速で使用してください。表面が冷えた状態であることを確認し、一番細かい仕上げ用コンパウンドに液体ワックスを混ぜ、できる限り表面に負荷のかからない状況で行ってください。

 
■コーティング

• イノゼテックの表面にはコーティングが可能です。磨き傷などを防ぐためにセラミックコーティングなどの硬化型コーティングが有効です。ただし施工方法や使用されるコーティングの種類によってフィルムに何らかの不具合が生じる可能性もあります。目立たない場所や施工前のフィルムを用いてテストを行なった上で使用してください。

 
■保証

• イノゼテックには3ヶ月の施工保証がつきます。ただし表面に付着した汚れ、傷、コーティングやその他二次的な製品の使用を伴うトラブルは保証の対象外となります。
• フィルムを剥がす際にオリジナルの塗装にダメージが生じた場合も保証の対象外となります。